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おはなし作品
「森のケーキ屋さん(冬編)」


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森の奥にケーキ屋さんがありました。
お店にはいろいろなケーキがならんでいました。

ある日、この店にウサギさんがやってきて、
"にんじんケーキ"を買ってゆきました。

次の日やってきたのはキツネさんでした。
キツネさんはもちろん、トウモロコシでできた
"コーンケーキ"を買ってゆきました。

それからしばらくして、ふくろうさんがやってきました。
ふくろうさんは、"ホーホー ホットケーキ"を買ってゆきました。

それから何日かしてぞうさんがやってきました。
ぞうさんはお店のケーキをいろいろと見ていましたが、そのうち、「やっぱりこれにしよう」とそう言って、"おぞう煮ケーキ"を買って帰りました。

それからまもなく、森につめたい風が吹きはじめました。冬がやってきたのです。

寒い寒いある日、この店に雪ダルマさんがやってきました。


雪ダルマさんはお店のケーキをしばらく見ていましたが、そのうち悲しそうな声で
「私のほしいケーキがありません」
と言うのです。

お店屋さんはそれを聞くと、
「雪だるまさんはどんなケーキがほしいのですが?」と聞いてくれました。
すると、
「私のほしいのは、冷たいアイスクリームケーキです」
とそう言うのです。

それを聞いたとたん、お店屋さんはニコッと笑って、店の奥から冷たいアイスクリームケーキを出してきてくれました。

イチゴもサクランボもついている、とてもすてきなデコレーションケーキでした。

雪ダルマさんは大喜び!ロウソクを6本買って帰りました。

その日は雪ダルマさんちの子の6歳のお誕生日だったそうです。

その子、どんなに喜んだことでしょう!